「もう無理」
止まらない息子のかんしゃく。
仕事仕事で無頓着な夫。
全部放り出して
どこかに行ってしまおうかな…
足元で泣きわめく息子を見ながら
ぼんやり考えていたことがあります。
皆さんは
「もうママ辞めたい」
と思うことはありますか?
思ったことある方、多いと思います。
ですが、それを大声で言うのは
実践しちゃうのもちょっと…
と思いませんか?
私たちママにはこんな刷り込みがあります。
それは、「母性神話」
・母親は自分のことより、子どもに尽くす
・生まれつき「母性愛」が備わっている。
・育児の担当は母親
という考え方です。
古い考え方だと思っても、
今でもこの考え方は
日本の社会においては
信じられていますよね。
「母親業辞めます…」
なんて言いにくい部分もあると思います。
そもそもなぜ「辞めたい」
と思うのでしょうか。
「子どものかんしゃくが止まらない」
「なんか育てにくい」
「ひとりで子育てしている」
「周囲の理解がない」
というような悩みがあるのではありませんか?
そして、その悩みは誰にでもあるものですが、
なかなか周囲に吐き出しにくい。
だから誰にも言えずに
「ママ辞めたいなんて最低だな。」
「私こそ母親失格。」
なんて落ち込むのです。
しかも、発達っ子のママは
さらに追い詰められますよね。
特性からくるこだわりや、
行動に悩んだり
周囲との差を目の当たりにして
ショックを受けたり。
それに、どれだけ努力しても
子どもと目が合わない。
笑わない。
話ができない。
気を抜くと走ってどこかへ消える。
それを周囲から
「しつけができていない」
って思われたり言われたり…
あげればきりがありません。
そりゃあ
「もうママ辞めたい」
と思っても仕方がないと思うのです。
それほどまでに発達っ子育児は
大変ですから。
実は辞めたことがあります
ある日、爆発しました。
耐えきれなかったのです。
お休みの日でした。
息子は朝からかんしゃく祭り。
お片づけはしない。
ご飯ではなくおやつが食べたいと
怒り続ける。
YouTubeをずっと見たいと
かんしゃくを起こし…
もう疲れてしまって。
「もう知らない!好きにしなよ!
ママ、終わり!お疲れ!」
息子にお菓子と、お茶、
タブレットの制限を解除して
YouTubeを見放題にし、
「これで満足でしょう」
と隣の部屋に引きこもりました。
何が何だか分からない息子は
突然怒った私に
半泣きしながら
「ママ、ごめんなさい!」
というものの、私は「はーい」
と冷たい返事しかできませんでした。
そしてうっかり寝てしまったのです。
ハッとして目が覚めると
もう夕方でした。
「息子!」
と横を見ると
泣きはらした息子が寝ていました。
リビングは
食べ終わったお菓子は
ちゃんとゴミに捨ててあり
自分でお茶を飲み
タブレットは充電してありました。
その時、「やれば出来るじゃん」
と思ってしまったんですよね。
直後に、あれ?と思いました。
「長時間息子を放置して何が
やれば出来る、だよ」
子どもを怖がらせて言う事を聞かせて
私は何を求めているの?
言う事聞く息子?
そう思うと一気に冷静になりました。
そして私が起きたことで目が覚めた息子が
私の顔色を窺うように見てきます。
「息子、ごめん、ママ怒ってたね、
怖かったし、不安だったよね。」
そう聞くと息子は頷きながら
「僕、ママの言う事、聞くよ、お片づけもしたよ。」
といったのです。
私は息子に何をしているんだろう。
怖がらせて言う事を聞かせて、
この時間なんの意味があるんだろう。
一気に冷静になりました。
息子を抱きしめて
「ごめんね、ママ戻ったからね」
というので精一杯でした。
その時の息子の
お日様みたいなパーッと明るくなる
笑顔が忘れられません。
本当にママを辞めたいの?
今回、私の酷い
エピソードをお伝えしましたが
こう言う事ってほかのママも
多かれ少なかれあるんじゃないでしょうか。
でも子どもにとって、
「ママやめます」という言葉は
どんなに重いものなのかを
私は身をもって知ることができました。
でも、こんな気持ちになったり、
子どもに辛い思いをさせないためにも、
ママの気持ちはママ自身で解決しましょう。
「ママやめたい!」というその気持ちを
子どもにぶつける前に、
自分の中だけでおさめられたらいいのです。
ですので、発達障害の育児やめたい!
疲れた!限界!と、感情が爆発してしまう前に
試してほしい方法をお伝えします!
イライラしている自分へ
「どこにむかついてる?もう耐えられない?」
と、第三者目線で聞いてみるのです。
怒りというのは第二次感情だと
言われています。
ツラさ、イライラ、不安などの
ネガティブな感情がたまって
あふれ出たものなのです。
このネガティブな感情のことを
第一次感情と言います。
第一次感情:疲労感、
食事が無駄になったという悲しみ
何回言っても聞いてくれないという疲労
第二次感情:「母親やめたい!」怒り
という感じですね。
怒りが爆発しないようにするためには
怒りの第一次感情をためないようにするのが得策。
自分の気持ちとはいえ
簡単にコントロールできるワケでは
ありませんよね。
ですので、自分の中にネガティブな感情が
今どのくらいたまっているのかを
まず知ることが大切なんです。
1日何度か、
自分だけと向き合う時間を作ってみます。
何となくでいいので
気分を数値化してみてください。
1は最低10はご機嫌
みたいな感じです。
そして、自分をご機嫌にする方法を
持ってください。
例えば10分でいいから
コーヒーを飲む時間を
確保するとか
20分だけ眠る時間を確保する
パパが休みの日に
一人時間をもらう
など、自分だけのご機嫌になれる
方法を持つといですよ。
最後に
いかがでしたでしょうか。
怒りが抑えられないことは
誰にでも起こること。
子育てやめたいと思った自分を
責めないでくださいね!
そんなときは、自分の心の声を聞き
自分を責めるのではなく
いたわり、ほめる。
そしてゴキゲンになる。
そんなポジティブサイクルを作って
「ママ」というステキなお仕事を
楽しめますように!
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