この前お迎えに行ったら、
息子が怒り泣きしながら出てきました。
話を聞くと「お友達に叩かれた」と。
「僕、何もしてないのに叩かれた!」
だそうです。
正直、

いやいや、さすがに何かはしたでしょ…
と言いたなったのですが、
それを言うと
火に油。
かんしゃくになってしまうことも。
ですがこの日は、
最終的に息子はお友達に「ごめんね」
とまで伝えてから帰ることができました。
実は、私が最初に言う言葉は
決まっていたんです。
それは
「何もしてないのに叩かれたんだ」 と、
そのまま繰り返すこと。
今回はこの言葉を繰り返すことから
息子が最終的に納得して謝れるようになるための
3つの大事なかかわり方について
お伝えしていきます!
なぜ「気持ちを繰り返す」のか
子どもは強い感情がわくと、
脳の“警報スイッチ”のような場所(扁桃体)
が一気に反応します。

ここでまず
「そうか、叩かれたんだね」 と
言葉をそのまま返してあげると、
脳が落ち着きやすくなり、
気持ちを整理できるようになると分かっています。
このシンプルな対応が、
後のかんしゃくを防ぐ大きな一歩になるんです。
私が意識している【寄り添い三原則】
① 否定せず、まず言葉を繰り返す
「でも○○したんでしょ」と言いたくなる時、
ここはいったん我慢です。
まずはそのまま返すこと。

心理学では「感情ラベリング」と呼ばれ、
気持ちを言葉にしてもらうと
安心感が生まれるといわれています。
難しく考えずに
「そうだったんだね」で大丈夫です。
② 抱きしめて、同じ方向を向く
正面から説得するよりも、
横に並んで「一緒にいるよ」と伝える感覚。
抱きしめると、体の安心スイッチ
(オキシトシンなどのホルモン)が働き、
泣き止みやすくなります。
③ 応援しながら、次を考える
気持ちが少し落ち着いたら、
「じゃあどうする?」と一緒に考えます。
「先生に言いに行く?」
「お友達に伝えてみる?」など
選択肢を見せる。

自分で選ぶことで子どもは
“自分で選んで動けた”という
成功体験を得やすくなります。
これは自己効力感
(僕ならできるかもしれないという感覚)
を育てるうえで大切です。
私の実感
最初はまったくうまくできませんでした。
つい「あなたもなんかやったんでしょ?」
と言ったりにおわせてしまい、
逆に癇癪がひどくなったこともたくさんあります。

でもこの3つのポイントを
意識しはじめてから、
息子が少しずつ「助けてくれる?」
と聞いてくれるようになりました。
最近はトラブルのあとに
「こうすればよかった」と
自分から話してくれることも増えています。
まとめ
我が家のおうち療育の基本は、この【3つの寄り添い】です。
- 否定せず、受け止めて言葉を繰り返す(感情ラベリングで安心を届ける)
- 抱きしめて、共感。同じ方向を向く(体の安心スイッチを入れる)
- 応援しながら、次を考える(自己効力感を育てる)
どれも特別なスキルはいりません。
今日から少しずつできることばかりです🌱
怒鳴らずに済むことが増えると、
ママも子どももぐっと楽になりますよ。
おわりに
「つい怒ってしまった…」
「癇癪のときどうすればいいか分からない」
そんな気持ちは、
私もたくさん経験してきました。
でも、息子の特性と脳の仕組みを少し理解して、
具体的な声かけを知っておくだけで、
安心と信頼は確かに育っているな、と感じています。
まずは「○○だったんだね」
と返すところから、
今日から試してみてくださいね🌱
